SHIROBAKO 第5話「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」

さて、前回ラストから引き続いたムサアニ事件の実態はいかに!? というところで説明を聞くと、とことん高梨太郎が駄目な話でありました。作画監督の遠藤と3D監督の下柳との間を行き来する間に、どんどんと対立を煽っていく様子がなんとも言えません。本人に悪気がないだけにたちが悪い。


もっともこの話、太郎はひどすぎにしても、意外と落とし所が難しい案件のような気もします。そもそも論で言うと、木下監督の指示が中途半端ではあるような。ま、そこをなんとかするのが制作といえばそうなんでしょうけどね。さて、あおいだったらどう対処したでしょうか。あるいは自分だったらと考えてしまうところですね。あと遠藤さん、直接下柳さんと話したほうが良いですよ。


それにしても、あおいの機嫌をとろうとして、完全に空回りしている太郎がちょっと哀れになってくるほどです。あおいは今回、職場ではほぼ終始一貫して、太郎をジト目で見ていましたね。これはこれで可愛い。今作のヒロインは社会人ということもあって、よくあるアニメ的美少女とは異なり、思考や表情に現実感があるのが良いです。あ、あと服もちょこちょこ変えていますしね(もっとも基本的には服チェンジはあおいだけっぽいですが)。個人的には、スカートよりもパンツルックのほうが会社員っぽさを感じます。


さて、そんな話の一方で、今回はコンテをあげられない木下監督がカンヅメになってしまいました。さすがにあの牢屋はギャグとしても、こうでもしないと進まないという状況はあちらこちらで発生していそうです。そこで回想される木下監督の過去の栄光。なになに、「裸の催眠術師」(タイトルだけでやたら面白そうだ……)や「ハニーとクローバー」といった名作・人気作を制作し、個人賞も受賞していたとか。おお、思った以上にすごい人だったのか。でも、プルンプルンでこけてしまったと。ううむ……。


しかし、水島努監督は、そんなに水島精二監督をネタにしてしまって大丈夫なのでしょうか? ……ま、大丈夫なほど仲が良いということなんでしょう、うん。