ソードアート・オンラインⅡ 第16話「巨人の王」

ダンジョンを攻略していくキリト達のパーティ。いやあ、無茶苦茶楽しそうです。今作でこれだけ平穏なゲームを楽しめたことは少ないんじゃないでしょうか。SAO編はなんといっても命がかかってましたし、ALO編もアスナを助けるという緊迫した目的がありました。GGO編はいわずもがなデスガンにより、これまた命の危機がありました。それに比べれば、今回のクエストのいかに平和なことか。そりゃゲーム世界の危機とかあるかもしれませんが、リアルの命にかかわる話ではありませんからね。MMOの素朴な面白さをようやく味わっている感じです。


様々なボスとの戦い。キリトが例によって強いのは確かですが、それとて絶対的なものではなく、みんなででちゃんと協力してようやく勝てているというバランス感が良いです。メンバーの中ではなんとなく非力っぽいイメージのあるシリカ(とピナ)に活躍の場がしっかり用意されていたのも良かったです。ダガーで斬りつける勇ましさがグッド。


途中でフレイヤと合流。みんな罠だと言っていましたが、最大HPを増やしてくれるという、なかなかに素晴らしい魔法の持ち主でした。巨人の王とか姫君とか最終戦争とか、これがそのままのファンタジーものだったらありがちな素材になってしまうんですが、「シナリオジェネレーターで生成されたゲーム内のクエスト」という枠を通すと、実にもっともらしい展開に見えてくるから不思議なものです。


いつもキリト君のハーレムに参加状態のクラインですが、フレイヤ嬢と春が来ればよいのですが、と思ったところで、彼女があくまでゲーム中のキャラであることを思い出して、ちょっと悲しくなるのでありました。