Gのレコンギスタ 第3話「モンテーロの圧力」

1話2話の感想は書いてませんでしたけど、もちろん見てますよ。富野監督久々のガンダムシリーズとなれば、注目せざるを得ません。レコンキスタといえば、スペインのキリスト教徒による再征服のことですが、ターンAガンダムガンダム史を包括統合した富野監督は、新たになにを上書きしようとしているのでしょうか? レコンキスタではなくてレコンギスタなのもなにか意味があるのでしょうね。


さて、そんな中で始まったこの作品。セリフ回し一つとってもいかにも富野さんという感じで、「〜でしょっ」とか「しなさいよ」とか、もうなんと言いますか、時代を超越してますね、こういうところは。まだ世界設定もよく見えてきませんが、どうやら宇宙世紀のあと、ターンAの前ということのようで。宇宙海賊を捕らえてみたものの、その実態は海賊ではなくライバル国であるアメリアが後ろ盾になっているのではないかという疑いがあると。ふむ。


主人公のベルリは飛び級するほどの優秀な生徒。成績もさることながら、明朗快活で行動的な性格は、ガンダムシリーズの中では割と異色かもしれません。ZZは見てないんでなんとも言えないのですが、常識人でもおとなしめだったロランとも違いますしね。とにかくベルリがサクサクと動いてくれるので、テンポが良いです。


全体的な雰囲気は、合間にギャグを挟んだり、モビルスーツにトイレ装備したり、動物描写が多かったりと、どこかほのぼのとした牧歌的な様子。ターンAの時も「世界名作劇場っぽい」という評価がありましたが、それをさらに進化させたような印象です。ただモビルスーツのかっこよさやバトルを描くだけでは満足しない、日常や現実の世界というものを意識して描写しているのでしょう。


にしても、せっかく捕らえたアイーダをあっさりモビルスーツに乗せて逃しているのはどういう了見なんでしょうか。しかも単体ならともかく、ベルリやラライヤまで載せていたのを、平然を見送っていましたからねえ。もともと想定内というか、それを期待していたのでしょうか? とにかく現状では上記のように世界設定の説明が少ないので、こちらとしては戸惑ってしまいますが、そのうち分かってくることを期待します。