Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第1話「冬の日、運命の夜」

2話めといえば2話目ですが、公式には今回が第1話ってことで良いんですよね。


本編主人公であるところの、衛宮士郎視点から見た始まりの3日間。何しろ前回の凛とアーチャーのコンビが最高に映える、魅力的な組み合わせだったものですから、士郎が主役だとちょっと地味目なんですが(これは原作プレイ時にも感じたような)、それでもじわじわと主人公らしく好感の持てる部分と、ちょっと他人とはズレたところが伝わってきます。士郎は、少なくとも表面的には常識人なので、日常生活の受け答えにはそれほど視聴者の感覚と変わらない安心感もありますし。


そして、今回のヒロイン分はなんといっても桜。可愛いですねえ、桜。先輩好き好きオーラが出てます。これ、藤ねえとか凛とかからしたら見え見えなんでしょうけど、知らぬは士郎ばかりなりでしょうか。そういえば、桜の声はディーンのアニメの時は高すぎて違和感があったものですが、今回はあまり感じなかったなあ。そういうものだと慣れたのか、それとも演技自体が変わったのか。同じことはイリヤにも言えますね。今回はまだ一言だけだったので断言できませんが、以前に比べて抑えめで、冷酷さを秘めた少女っぽくなってました。まあ、元気で幼いイリヤはプリヤの方で散々やったので、その反動ということもあるのかもしれません。


何もわからないままのセイバー召喚から、そのままバトルへ。いやあ、両者の剣や槍の動きが早い早い。ドラゴンボールもびっくりです。というか、ZEROの時よりも明らかに早いですね。ZEROも遅くはなかったですが、スピードよりも一撃一撃の
重さを見せていました。今回は勢い重視のバトルということでしょうか。何にしても素晴らしいです。


ただ、ランサーの宝具であるゲイ・ボルグ。相手が避けようとしても因果を操作して絶対に心臓に命中するというのは、やはり言葉による説明がないとわかりづらいですね。無論、最大限映像で表現すべく、2回繰り返しにして頑張っていたとは思いますが、そこら辺はアニメの難しさでしょうか。


最後、アーチャーへ向かうセイバーを令呪で止めた士郎。ここはもうちょっと、セイバーがアーチャーを追い詰めるところに尺を割いてもらいたかったという気もしますが、凛の笑顔で終了と。2回連続の1時間放映。今回もまるで劇場版のようなクオリティで堪能出来ました。


さて、次回からは30分ですね。エセ神父の説明だけで終わらなければよいのですけど(苦笑)。