アルドノア・ゼロ 第6話「記憶の島」

せっかくスレインがアセイラム姫の無事を伝えてくれたというのに、それを地球人の奸計と思い込み、休戦をあっという間に撤回して宣戦布告するヴァース皇帝。彼の無能説が一気に浮上せざるを得ない今日このごろであります。「解せんな」と自分で調査を命じたんですから、せめてその結果くらい待ちましょうよ。実はこの皇帝、元は地球の火星調査団の一人だったということで、初代皇帝なのですね。てことは、元は普通に地球人なのに、なにを憎しみ合っているのだか。


ちょっと気になるのは、皇帝の周りに人が少ない点です。騎士=武官ばかりではないですか。こう、もっと参謀的な冷静な文官はいないものなんでしょうか? 結局は新興国家。まだ官僚機構も未整備で、各軍閥が勝手に動いている状態ということなんですかね。その程度なら、いかに科学軍事技術に長があったとしても、地球側の組織力で押し返せるかもしれない、と考えるところです。


さて、正式な開戦により、伊奈帆たちにも召集がかかりました。これ、拒否したら非国民ならぬ「非地球民」とか言われてしまうのですかね。怖い怖い。でもまあ、姫さまは上手いこと逃れてましたが。エデルリッゾは「姫様」の連発で、もはや全然隠せてませんねえ……。ま、こんなところに本当の姫様がいるとは誰も思わないのでOKです。それにしても、最近種子島の出番がアニメ的に多いような気がいたしますよ。


伊奈帆やアセイラム周辺のミクロな部分はかなり面白いんですが、戦争全体のマクロな面があまり見えてこないのが不満といえば不満です。例えば、地球各国の政府の動きとか、軍隊の偉い人達の戦略とか、全然描かれませんよね。あくまで伊奈帆たちを中心に描こうとしているためかもしれませんが、ちょっと大局が見えないのはじれったい感です。