ソードアート・オンライン? 第2話「氷の狙撃手」

キリト達の現状を描いた1話から一転、今回は今作のヒロインであろうスナイパー、シノンに焦点を当てた回となりました。彼女の狙撃はGGOでも屈指の腕前として評価されている様子。ソロプレイしてそうなイメージがありましたが、ちゃんと仲間と組んでいたのですね。モンスター狩りを主にしているパーティを、さらに狙い撃ちして稼ぐパーティということで、本来でしたらむしろ悪役になりそうなやり口です。もっとも、システム上対人戦がご法度だったSAOや、そこまでではないにしろモンスターとの戦いが主だったALOと違い、GGOはまさに人間との戦いがメインのゲームなのでしょうから、視聴者としてもその辺の道徳を切り替えないといけないかもしれません。それこそデスガンでもない限り、ゲームで死ぬことはないのですから。


それにしてもこの戦いの様子が実に面白かった。強敵相手の緊迫感もありましたし、シノンが、冷静な中にも、大の大人をも従わせるだけのリーダーシップの持ち主であることも分かりました。もっとも、それが現実でも同じなのか、ゲームの中だけなのかは一つポイントかもです。十分に時間をかけたおかげで、シノンのキャラが伝わってきました。原作からなのかもしれませんが、この構成は上手いです。


このままシノンだけで終わったらそれはそれで潔い作りだと思いましたが、最後にキリトたちも出てきました。おそらく彼はGGOに挑むことを決意したのでしょう。ただそうなると、他のメンバーはどうなるのでしょう。OPを観る限り、アスナたちは今後もALOにいそうな雰囲気もありますが、さて。リーファがキリトへの思いを吹っ切れていたようなのは良かったです。


あと、特筆すべきはEDの美しさ。これはなんだか女性的な雰囲気だなと思ったのですが、絵コンテ・演出は佐藤信子さん。……検索してもまったく出てこないあたり、わたし、気になります! 名前的には女性っぽいですけどねえ。いずれにしても、現実とリアルの二人の自分のすれ違いと承認を描いている(っぽい)のが面白いです。