残響のテロル 第1話「FALLING」

テロですよテロ、怖いですねえ。都庁の爆破描写はリアルで、不愉快さすら感じました。それにしても、未成年の飲酒や喫煙は規制されるのに、テロや、ロボットに乗っての戦闘は描写可能というのは、不思議といえば不思議。


初回を見る限り、主人公の2人とヒロインにさっぱり感情移入できないのが辛いところですが、制作側もそんなことは求めていないのでしょう。とにかく2人が今後、日本中を巻き込むはた迷惑な「ゲーム」を始めるということなのでした。どういう背景が彼らにあるのか知りませんが、破壊行為は許しがたいので警察にはぜひとも頑張ってもらいたいところです。


だいたい、選択の余地のない2択を迫っておきながら「お前が選んだんだ」「共犯だ」って、いや、選んでませんから。それ詐欺師の脅迫の手法ですから。そういうことをのうのうと言ってのけるあたり、やっぱり好きになれそうにないなあ。彼女もそこできっぱりと「いえ、関係無いですから」くらい言ってやらないと駄目ですよ。でもそれができればいじめられていないのかなあ。


渡辺信一郎監督の意欲作。さすがにテロを肯定する結論になったりはしないと思いますが、どういう方向に進むのか。出来自体は良いと思う反面で、不安もありますね。