エスカ&ロジーのアトリエ 第12話「あこがれの未踏遺跡です!」

ガンガンと岩がぶつかってきても大丈夫。思った以上に頑丈な飛行船で、ついに未踏遺跡に辿り着いたエスカ達。そこで、例の女の子と出会います。彼女の名前はフラメゥ。植物の実験施設だった未踏遺跡と一体化して、長い時を生きる少女でした。ここで話しあいかと思いきや、予想以上に強硬路線だったフラメゥは、クゥに命じてエスカたちを排除します。一旦たどり着きながらもまたすぐに引き返すことになるとは思いませんでした。


そんな中、事情を説明してくれたのはクローネでした。なんと彼女は、フラメゥが人間だった時代、そしてまだ遺跡が地上にあった時代から稼働していたのです。一体何歳なんだ、という問いは野暮としますが、だったら最初から情報提供してくれても良いのに、と思わないでもありません。でも、本人も言うように古いデータなので普段はアクセスしないってことなのですかね。


そして、もうひとつ驚きの事実。アニメの最初にも出ていた「ハチドリ姫の大冒険」がフラメゥをモデルにしていたとは。なるほど、幼い頃から何度も読んでいたエスカが、懐かしさを感じるのももっともです。クローネが語った物語は悲しい終わり方でしたが(あっという間に話が終わってましたが、本が3冊ありましたし、「大冒険」の部分が本当はたくさんあったのでしょう)、そこからエスカの母・ミリアが描いた、優しいラストの続編につながるという変化が素晴らしい。感動的でしたし、これはエスカが好きになるのも分かりますよ。


物語に勇気を得て、人間を拒み、遺跡で孤立するフラメゥは間違っていると、そう伝えに行くことを決意したエスカたちなのでした。さて、再びの未踏遺跡詣ではどういう展開になりますやら。


……それにしても、コルセイトを引っ掻き回しておいて、あっさり中止になった中央の調査隊とは一体何だったのでしょうかねえ。ちと拍子抜けでした。