宇宙戦艦ヤマト2199 第6話「冥王の落日」

前回今回と、冥王星での死闘が続きました。ガミラスには、なんとなく「力勝負のゴリ押し型」的なイメージが合ったのですが(ネーミングからくる偏見ですね)、思った以上に科学力が高く、戦術にも長けた相手でした。考えて見れば、地球があれほどボロボロにされているのですから、一筋縄ではいかない手強い敵なのは当然でしたか。もっとも、冥王星基地にいるのはガミラスに降伏した「二級市民」的な人々のようでしたが。


前回、衛星反射攻撃で轟沈したと思われたヤマトでしたが、実は偽装爆発で海の底に潜んでいたのでした。ただそうは言ってもダメージは少なくなく、必死の復旧作業に追われる乗員たち。にしても、出先で材料も不足しているでしょうに、よくすぐに直せますよねえ……。


敵の攻撃方法に気づき、ヤマトは潜水艦モードからの対空ミサイルで砲を撃破。なんで宇宙戦艦にそんな機能がついているのか謎ですが、間一髪の攻防は燃えます。冥王星の基地がオーロラ風シールドで隠されているというギミックも面白い。それにしても、浮上してからのヤマトの攻撃は容赦無い破壊力で、痛快な反面、ガミラス側の状況も描かれていただけに、少し同情したくなってしまうほどでした。地球人としては当然の処置なのですが。


そして、ガミラスの本拠地と、敵最高指導者であるデスラー総統の登場。上にも書きましたが、ガミラスがただの野蛮な異星人ではなく、十分な知性を持った人々であることにちょっと驚いています。一体彼らの目的は何なのか? 敗走したシュルツの雪辱はありうるのか? 今後もドラマが深まりそうで楽しみです。