バディ・コンプレックス 第10話「父と子」

ハワイでの休日を舞台に描かれる、ディオ、ヒナ、そして青葉の父子模様。


ディオの父はやけにディオに対して態度が冷たいなあ、碇指令でもあるまいにと思っていたのですが、なるほど、ディオが軍にいること自体に反対だったのですね。逆に、もっと軍で頑張れ的な方向を想定していたので、ちょっと意外でした。しかしそう考えて見れば、大事な息子が、それも大企業を継いで欲しいのであろうディオが16歳で前線志願というのでは、厳しく言いたくもなるでしょう。「前線で戦うことだけが国を守ることではない」というのはごく正論で、賛同したくなっちゃいます。青葉のことまで知っているというのも、ディオのことを気遣って情報を集めた結果なのでしょうね。まあ、この2人は心底憎みあっているわけでもなさそうですし、フィオナもいるので、大きな心配はいらなさそうです。


一方のリャザン少佐。こちらも娘を軍に送り込むくらいだからさぞスパルタで物分りの悪い父親なのかと思いきや、普通に有能で良い人ぽいのでした。やっぱりゾギリアのほうが人材豊富なのか……。ヒナとの仲も良さそうですね。ただ、ビゾンの隣に引っ越す前に何をしていたのか。その点が伏線のようです。ヒナとは実の父娘ではない、とかいう展開もありかもしれませんが、仮にそうだとしても、大きなダメージはない程度の信頼関係は築けているようにも見えますね。


それにしてもビゾンです。今回はヒナと出会った時からの回想シーンも登場。「もう素直にビゾン×ヒナで良いんじゃないの? 青葉にはまゆかがいることだし」と思う視聴者は急増していることでしょう。まあ僕のことなんですが。ここからなんとかビゾンとまゆかにハッピーなルートがないものか。きっと、こう考えてしまう時点で脚本の術中にはまっているのでしょうねえ。