バディ・コンプレックス 第8話「嵐の夜」

DIGAがまたしても録画失敗でバンダイチャンネルに頼ることに。やっぱりもう買い換え時期っぽいなあ。


それはともかく、今回はついに青葉とヒナが「再会」。ヒナの出番とセリフが1話以来の充実ぶりでしたね。青葉があっという間に格闘で負けて縛られてしまうのは、ほぼ素人だけにしかたのないところでしょうか。洞窟でのかみ合わない会話は想定通りでしたが、青葉が「このヒナは過去のヒナかもしれない」と全然考えていないようなのはちょっと想定外かも。1話のヒナのセリフから多少察して欲しいところではあります。もっとも、時間移動なんて通常はありえない体験なので、そこまで発想が及ばなくても致し方無いのでしょうか?


ここまでは普通の展開として、土砂崩れで生き埋め状態になってしまうというのにはちょっと驚かされましたね。なるほど、ただ会話しているだけでは平行線なので、互いに協力せざるを得ない命がけの状況をつくりだすと。なにしろあの大嵐だけに、無理は無いと思わせる設定が秀逸です。


何とか脱出して、カップリングシステムの力も生かしてディオと連絡がとれたわけですが(故障してたはずなのにリモート操作というのはどうなのか……。やはり「愛」ですか) ここで、青葉が機体をヒナに貸し出して、ゾギリアの仲間に連絡を取らせたというのがまた心憎い展開です。軍規的に考えれば間違いなくアウトでしょうが、そこはスラムダンク風に言えば「シロートだからよ」の勢いですかね。その思いやりがカッコ良いじゃないですか。ヒナの心も揺れるってものですよ、これは。


いや実際、もしかしたらここでヒナを捕虜にして連れて帰るという展開もありかなとは思っていたんですよね。もし1クールで完結させるのなら、そうしなきゃ無理だろうと。だからここで一旦別れるということは、本作はやっぱり2クール以上なんだろうと思います。願望も込めてますが。


ところで、青葉にちょっと心を許したとはいえ、ヒナの一番はまだまだゾギリアの仲間たちなんですよね。ヒナが溺れかけたところで思い浮かべた光景や、救出に来た仲間たちに対して向ける、青葉の前では見せなかった笑顔を見ると、それがよく分かります。当たり前のことなんですが、そういう当たり前のことを自然に描写してくれるのが、毎回ちょっと嬉しい今作だったりしますよ。