バディ・コンプレックス 第3話「再会」

相変わらず堅実な展開です。まず冒頭で奈須伍長が世界観を説明。「21世紀前半に革命的エネルギーであるネクトーリビウムが発見された」と。それによって技術がいっぺんに進んだということです。まあ、それでも進み過ぎな気もしますが、ここはそういうことで納得しておきましょう。飛行機だって、最初にライト兄弟が飛んでから70年弱でB747が飛んでるわけですしねえ。説明中に出てきた地図によると、ゾギリアの本拠はモンゴル、チベットインドシナ半島あたりだったようです。多分、ヒマラヤ山脈あたりに鉱脈があったのでしょう。


そして、もうひとつの重要キーワードであるカップリングシステムについても、ぬかりなく解説してくれます。とはいえ、こちらは実際よく分かりません。なんでパイロット同士がシンクロすると機体の動きも良くなるのか。サイコフレームでも装備してるんですかね。


そんなこんなで秘密基地を飛び立ったシグナスでしたが、敵さんの追撃を受けることに。時間を稼いで逃げ切りを狙うシグナス側と、そんなことは承知のうえで陽動をかけ、シグナスに砲撃を加えたゾギリア・アルフリード中佐の戦術のやりとりはなかなか見応えがありました。また、招かれざる客である青葉も、普通だともうちょっと艦内の人員と軋轢を起こしたりするものですが、今回は割と素直に出撃に同意。このへんは、青葉の真っ直ぐさとともに、艦内の空気の良さも感じられました。艦長は前回から意外と有能ぶりを見せてますからねえ。


戦いの最中、雛と「再会」した青葉。偶然コクピットが露出するというのはいささかご都合な感ですが、劇的ではあります。しかし、当然のように雛は彼のことを知らず。時間がなかったとはいえ、そのくらい「未来の雛」が説明してあげてても、と言いたいところですが、下手に説明してもパラドックスが起きそうな気もしてきます。さてさて、これからどういう展開が待っていることやら。