恋物語「ひたぎエンド其ノ貳」

感想が飛び飛びですが、見てますよ。


さて、気になっていた撫子のその後が描かれた今回でした。普通に自宅には戻っているのかと思っていたらそんなことは全然なく、そのまま神社に居着いていたのでした。これは完全な行方不明事件ですね。そんな親を悲しませるようなことをして良いのか、というところですが……今回の貝木の調査で登場した撫子の両親の様子を見ていると、娘への愛情はあったようですが、その悩みには気づいていなかった様子。親子関係は、少なくとも撫子から見ると冷えていたようです。寂しいことで。


もっとも、行方不明は行方不明。警察はもとより、それこそ正義のファイヤーシスターズが嗅ぎつけないはずはないと思うのですが、そのへんはどうなっていることやら。そもそも撫子は、貝木の前にもあっさりと姿を表したことからも分かるように、自分の姿を隠そうとはしていませんしね。それとも、神様だから一部の人にしか見えない状態なのでしょうか? いずれにせよ、参拝客皆無のため発見されていないのは彼女にとっては幸運(あるいは不運)だったのかもしれません。


それにしても、彼女の無邪気とさえ言えるほどの明るさはどうしたことでしょうか。囮物語ラストの凄惨な表情を見ていただけにある意味ほっとするものがありましたが、全然救われはしないですね……。貝木は彼女を見て「頭が悪いのだ」と結論し、なるほど、確かにそれはそうなのかもしれませんが、にしてもなにか元々の撫子とは違いすぎるような気がします。自分を押さえていた反動というよりも、蛇髪と同一化したことによる副作用ではないかと思えてなりません。


これまで貝木は嫌らしい悪役としてのイメージしかありませんでしたが、この物語では頼もしい仲間。なんとか詐欺師の本領を存分に発揮して、物事を収めてほしいと期待しますよ。