ヘルマンがオリックス入り
例年以上に去られるニュースばかりの今オフですが、オリックスのヘルマンが獲得が発表されました。ある程度予想されていたこととはいえ、これで来年、ヘルマンがライオンズのユニフォームを着てプレーする可能性は完全に消滅したわけです。
２年前にヘルマンの獲得が発表されたとき、「スピード型の外国人」という、近年全くと言ってよいほど当たりが見られないタイプだったので不安もありましたが、蓋を開けてみれば前評判通りの快速とシュアなバッティングを披露してくれました。外国人選手ではなんとバルボンさん以来５６年ぶりという４０盗塁以上をマーク。今期はさらに成績が向上して、最高出塁率のタイトルも獲得しました。リードオフマンタイプなのに勝負強さも併せ持ち、ここぞの場面で何度も快打を飛ばしてくれたものです。当然西武も今期の推定９０００万円からの増額提示で慰留に努めていたと思われますが……。
今回のニュースでちょっと意外だったのは、オリックスの提示金額が推定１億円とさほど高くなかったこと。このくらいならいくら何でも西武が出せなかったとは思えません。となるとポイントは複数年契約だったのでしょうかね。西武としては来季３６というヘルマンの年齢と、長打力不足、守備難を考慮して、最初から無理して引き止めるつもりはなかったのかもしれません。プレーに愛嬌があり、ファンにも人気のあった選手だけに残念ではありますが、決まった以上は２年間ありがとうと言うほかありませんね。
来季は同リーグで強敵になりそうですが、フロントには「ヘルマンの移籍は痛くなかった」と言えるくらい良い新外国人選手を獲得してもらいたいものです。
