リトルバスターズ!〜Refrain〜 第7話「5月13日」

始まりの日、5月13日。前回学校から抜けだした理樹と鈴が警察に見つかって、あれからどうなったのかというと「どうにもなっていない」というのが答えなのでしょうね。目を覚ませばそこはまた恭介の戻ってきた日だったのです。


同じように見えて、それでも違う日々。鈴は人を恐れて教室にも通えず、恭介はただ部屋でうつむいているばかり。理樹が鈴を連れだしてキャッチボールを始めたところまでは良かったものの、秘密を抱えている態度の謙吾と真人は去っていく。全体に漂う悲しみと不安を秘めた空気は久々に「ああ、KEY作品の終盤だなあ」と感じさせてくれました。原作ほとんど覚えていないので、気持ちは新鮮です。そういえば、このへんもうヒロイン全然でなかったなあ、なんてくらいは覚えていたのですが。


重い空気の中でも、今まで恭介が担っていた役割を自分が果たしたいと頑張る理樹の姿は応援したくなりますね。そしてまた、彼の回想から、あらためて恭介が魅力的な人物で、いかに理樹が憧れてきたかということもよく伝わってきます。恭介と理樹とは違うのであって、無理に同じを目指す必要もありません。とはいえ、人にはそれでもやらねばならない時がある。それがきっと、理樹にとっては今なのでしょう。


それにしても、キャッチボールをして笑顔が戻る鈴のシーンは清涼剤でした。別の世界線で鍛えた野球の力が生きていましたね。ひょっとして、イチローとかダルビッシュみたいな天才選手も別の世界で鍛えてるんでないかと、しょうもないことを考えてしまいましたよ。