リトルバスターズ!〜Refrain〜 第6話「逃亡の果てに」

併設校に赴くも、元来内気な鈴にはやはり大役は難しかったようです。鈴の苦労する姿そのものは描かれず、理樹にメールで知らされるだけという状況が、見ている方の不安感をあおり、視聴者を理樹と同じ目線にさせてくれました。


そして鈴を守らんと、ついに恭介との戦いを決意する理樹なのでした。パートナーがいつも一緒だった真人ではなく謙吾というのも、普段と違った空気を醸しだします。真人は恭介側に加わり、幼なじみ男子4人組が分かれて戦う構図は、折しも降りだした雨に、小毬の祈る様子も加わって、悲愴感が十分でした。


伊達じゃない筋肉を見せつけた真人のホームランに対し、謙吾は一瞬見えた古式の姿にバットが空を切る。崩れ落ちながらも、


「茶番だあぁぁぁ! 恭介えぇぇぇぇ!」


と殴りかかる謙吾の姿に、リトルバスターズの崩壊という異常事態を痛感してしまいます。そして、「コールドゲームだ」と冷たく言い放つ恭介。ここは番宣でも使われていたシーンでしたね。


ラスト、とうとう鈴を連れて逃げ出した理樹。ここは随分とダイジェストでしたが、まあ、長々とやっても暗くなっていくだけですし、挿入歌も合わせて良い飛ばし方だったと思います。いよいよ物語のラストピースに入りますが、1クールだとすると残り7話でしょうか。それほど時間が残っているわけではありませんが、うまく調整して、充実したクライマックスを飾ってもらいたいものです。