WHITE ALBUM2 第5話「触れあう心」

ここ数回かずさが目立っていた反動で(?)、雪菜さんが色々とはじけてくれる回でした。しょっぱなの不機嫌モードから、


「北原くんってさ、大してかっこ良くないよね」
「さっすが、万年トップの優等生。効率的。(中略) 褒めてないよ」
「私のことは、雪菜がいいからね。雪菜じゃなきゃやだな」
「ん〜、もうちょっとかな」


等々、名セリフと迷セリフが目白押し。春希と出会ったことから、3年近くかけた猫かぶり作戦も挫折し、ひねくれ方とか恥ずかしがり方とか押しの強さとか喜び方とか、多彩な表情が素直に出てくるようになりました。すごい美少女ではあるんですが、アニメにありがちな非現実的な性格のキャラじゃなくて、どこか普通にいそうな人間味を感じさせてくれるのが、雪菜の魅力ですね。もちろん根本はとても素直な子だと思うのであり、今回で言うと、かずさに謝った時の姿がそれを表していたのではないでしょうか。


それにしても、前回の食堂でのスキンシップから、今度は廊下での名前の呼びかけとは、周囲に対するアピールは万全な雪菜です。多分あんまり計算していなくて天然でやってると思いますが(「あんまり」であって、「まったく計算してない」、とは言いがたいですけどね)。


3人(+裏方)の絆も深まり、いよいよ学園祭に前進あるのみ、というところでラスト、かずさの身に異変が。ああ、そういえばこんな展開もありましたっけ。忘れ気味でした。公式サイトのインタビューで語られていましたが、当初は序章の部分だけなら1クールに楽々入ると思っていたのが、アニメ化すると全然足りなかったと。それも納得です。逆に言うと、やっぱりゲームの文章というのは、情報量が相当多いものなのですね。