WHITE ALBUM2 第4話「SOUND OF DESTINY」

学園祭へ向けての猛特訓。まさに青春の一コマですね。その中で少しずつ刻まれていく彼と彼女たちの物語。作画や動き自体にそれほど派手さはありませんが、細やかな視線や表情の演技が素晴らしい今作です。あと、当然のように音響も良し。


1話の「White Album」に続き、今回のサブタイトルは「SOUND OF DESTINY」。これはもちろん前作の緒方理奈の曲名であるわけですが(と言っても、僕は前作については基礎知識程度ですけど)、訳すと「運命の音」というあたりに、何やら本作の展開に通じるものを感じてしまったりもしますよ。うがち過ぎでしょうか?


さて、一歩下がったところから見ると、かずさの態度がどんどん柔らかくなっていくのが見て取れますね。お風呂あがりを見られて恥ずかしがっているところなど、普段のクールさはどこへやらの年頃の表情でした。春希といるから、ということもあるのでしょうが、ずっとピアノに取りつかれてきた彼女には、雪菜や武也も含めたこの空間が楽しいのだろうなと、そう感じられました。まさに、学園祭でテンションが上がるというやつです。部長なのに裏方に追いやられた武也の打ち込みをちゃんと評価するのは、彼女の優しさが感じられる名シーン。まあ、武也もちょっと可哀想な立場でしたからね。


ますます深まっていく秋、そして3人の関係と演奏やいかに? 原作プレイ済みでも先が楽しみすぎです。