Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 第10話「Kaleidoscope」

めでたく最終話。いろいろありましたが、イリヤと美遊はバーサーカーを撃退することに成功するのでした。


う〜ん、まあ、原作ファンで期待していた者としては、アニメの満足度は70%くらいですかねえ……。決して駄作というほど悪かったとも思いませんが、テンポの悪さと、キレのないオリジナルシーン(この2つは関連しますが)、そして原作要素の謎カットと、歓迎できない要素も見受けられました。今回にしても、最初のイリヤと美優の「作戦」が結局いまいち盛り上がりませんでしたし、そういう余計な攻撃を入れたことで、「弾切れなら一旦逃げるべきじゃないの?」という疑問が生じてしまいます。原作で、イリヤが助けに来て一気呵成に決着をつけたのは正しい流れだったんだなとあらためて思いましたね。


あと、アイリやセラリズがイリヤの魔力の秘密について、知りつつも黙っていたことについてごっそり削られてしまったのはいささか理解し難い改変でしたよ。イリヤがそういう周囲の人々に見守られながら「普通の小学生」をやっているというのは、かなり重要ポイントだと思うのですが、なぜ無くなってしまったのか。あれやこれやで、「原作のポテンシャルからすれば、もっと面白く出来たはず」という思いが強いです。


実現性はともかく、勝手なことを言えば、いっそ15分アニメにしてみたら良かったんじゃないですかね。そのほうが絶対スピーディで余計な間も入れずに済んだことでしょう。


第2期も告知されました。これ自体はめでたいと思いますが、なんとか今作の不満点については改善してもらいたいものです。