進撃の巨人 第21話「鉄槌 ―第57回壁外調査 (5)―」

重すぎる悲壮な戦い。再び姿をあらわした女型の巨人に戦いを挑むリヴァイ班のメンバー。エレンを逃がしながらも、さすがの戦いぶりを見せますが、それでも女型の巨人の圧倒的な強さの前に次々と殺されていきます。前回のグンタに続き、エルド、オルオ、ペトラ……。次第にエレンとの絆を深めていた彼らの死は、あまりにもショッキングでした。特にペトラなんて人気のあるキャラだったと思うのですが、それでも容赦がない。これが今作の厳しさであり、巨人の恐ろしさです。嗚呼……。


仲間を信じるか自分を信じるか。普通だったら仲間を信じることが正しい方向性であると、そういう物語の展開になったりするものなのに、そうは簡単にはいかない。このあたりの作者の深みに感嘆します。どちらが正しいのかは結局誰にも分からず、ただ結果で判断されるしかない。そして今回のエレンの決断は、誤りと出てしまいました。エレンの苦衷と、女型の巨人への激しい怒りが画面からも伝わってきて胸が痛いです。そしてそんなエレンをも打ち負かしてしまう女型の巨人の達人ぶりときたら。


残った希望はリヴァイとミカサのコンビ。二人の人間離れした戦闘力で最後の逆転勝利を飾ってもらいたいものです(原作読んだはずなのに忘れてます)。ただ心配なのは、相手の強さよりも作画が持つかどうかかもしれない……。次回予告に新規カットがないのが、不安を煽ってくれますねえ。