ダンガンロンパ 第9話「オール・オール・アポロジーズ II」

二転三転の学級裁判。なかなかに見応えがありました。腐川、葉隠、十神のいずれかが犯人であると指弾する朝日奈でしたが、状況からそれは否定されていきます。一方、毒薬の瓶を証拠として、逆に朝日奈を追い込まんとする十神。すると彼女はあっさりと自白するのでした。


はて、「最初に犯人を決めつけた側が実は犯人」というワンパターンが繰り返されるのか? というところでしたが、いくらなんでも彼女と大神の仲を考えるとしっくりと来ない話。そこを苗木がしっかりと考慮し、論破したのは実に主人公らしい働きでした。


結局、大神の死は自殺ということで、予想が珍しく当たりました。密室の場合は自殺を疑うのが第一原則ということで。ただ、それならなぜ朝日奈が罪をかぶせたり、逆にかぶろうとしていたのかというのが不思議でしたが、彼女は大神の遺書によって思いつめ、いっそ皆一緒に死のうという目論見だったのでした。う〜ん、なるほど、これなら彼女の性格からしても納得のいく考え方ではあります。色々と事件に変化をつけてくるのはさすがですね。しかも、その遺書がモノクマの落書きであったとは! まったくもって一筋縄ではいきません。いやらしくて悪辣ですが、モノクマが有能であることは認めざるを得ませんね。夜中にも突如現れるモノクマ。こんなことを言ってもいまさら野暮なのかもしれませんが、一体どうやって動いているのやら。


さすがに残った6人の間ではもう殺人は起こらなさそうな雰囲気になってきましたが、ここで満を持して16人目が登場ですか。残り話数も少ない中、どういった決着となるのか、興味深いです。