傾物語 「まよいキョンシー 其ノ壹」

「第閑話」って、さすがに読めません。まあもとよりオムニバス形式ですし、もう話数は良いか。楽しみな八九寺真宵編である傾物語の始まりです。


夏休み。暦はおそらく受験勉強は熱心にしていたのでしょうが、夏休みの宿題は手つかずだったようで、「のぶえもん」に助けを求めることに。いくら吸血鬼でも時間遡行なんて無理無理、なんて思っていたら、なんだか本当に出来てしまいそうな気配? 芸風がスレイヤーズっぽいのには笑いました。ちなみにスレイヤーズの連載開始は90年ということで、もう20年以上経っているのですなあ。


そして、本当に時をさかのぼってしまったらしい2人。う〜ん、何でもありの物語とはいえ、ここでこんな大技を繰り出してくるとは驚きました。しかし果たしてこれは、自分がいる過去なのか、いない過去なのか。はたまたタイムパラドックスはどうなるのか。意外とチェックが細かい阿良々木さんでした。割とその手のお話とか好きだったりするんですかね。


しかし、事態はその暦の予想をもはるかに超えて、そこはなんと11年前? いやあ、なるほど、こう来ましたかという感じです。それで真宵の過去とつなげるわけですか。あれ、でもそうなると現在の真宵の出番は控えめということに? むむ、そうなると残念なような。


なお、アバンでは忍野扇なる謎の人物が登場していました。誰だか分からず、「あれ、ちょっと雰囲気違うけど神原かな? でも神原だったらこんなネガティブな物言いはしないよなあ」などと迷っていたらまったくの別人でした。忍野メメの姪か何かなのでしょうか? 不気味な雰囲気がちょっと怖いところです。