Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 第5話「選択肢は2つ…?」

強敵・セイバー戦。その迫力を存分に楽しみたい今回ではありましたが、評価としては今一つといったところでしたかねえ。もちろん、セイバーの強さはちゃんと表現されてましたし、「3つ目の選択肢」である魔法少女凛&ルヴィアの活躍もなかなか痛快でした。作画やアニメとしての基本水準としては問題ないレベルです。ただ、ファンの贔屓目としては、もう一段上のレベルを求めたくなってしまうところ。


不満点としては、とにかく「テンポが遅い」というのが第一です。全体的にどうしても妙な間を感じてしまう。それはたとえば最初のイリヤと美遊の話しているシーンであったり、凛やルヴィアが起き上がる時であったりしますが、セイバーの脅威を前にして、いかにも悠長です。それも、彼女たちだけを画面が映しているものですから、「おいおい、そんなにゆっくりしていてセイバーは何をしているんだ」という疑問が生まれてしまうってものですよ。同じ時間を取るのでも、多少セイバー側の描写を入れておくとまだ緩和されると思うのですけどね。


近年では1クールに詰め込もうとするあまり、テンポが良いを通り越してわけのわからなくなってしまってる作品もありますから、逆に遅いことに苦言を呈するのも久々という感ですが、原作の2巻までのアニメ化である以上、これは諦めざるをえないところでありましょうか。