ダンガンロンパ 第5話「週刊少年ゼツボウマガジン 非日常編」

不二咲千尋殺害への学級裁判。予想したとおり更衣室の男子と女子は入れ替えられており、千尋は男の娘だったのでした(いまさらですが、「彼」の声が男性声優であったことに驚きます)。ただ予想外だったのは、それらは事件推理の一要素に過ぎず、意外とあっさり判明したこと。腐川がジェノサイダー翔であることが十神によって明らかにされ、さらに、その十神が周囲のレベルを測るために手口を模倣していたなど、一筋縄ではいかない展開には引きこまれました。


しかしこれ、普通に見ていると怒涛の展開の中で流してしまいそうですが、結局十神は腐川が真犯人ではないことを知っていたんですよね。それなのにわざわざ彼女が殺人鬼であることを示しての犯人呼ばわり。これでもしみんなが納得して多数決賛同されたとしたら、彼自身の身も危うかったのでは? そうなりそうだったら自分から真相を明かすつもりだったのでしょうか?


結局犯人は暴走族の大和田紋土でした。それが明らかになったのは、彼が口を滑らせたジャージの色からということで、逆にそれがなかったら厳しかったのかも。石丸は必死に擁護しようとしてましたが、突発的な犯行とはいえ、過剰防衛気味だった最初の桑田よりも、罪が重い犯行と言えましょう。


自分が勝ったら絶対に黒幕を潰してやるとモノクマに突きつける十神。普段見せているクールな姿の中に、悪を憎む熱い心が宿っていることが感じられる姿でした。確かに主人公のようにかっこ良いです。なんだかだんだん感情移入してきたので、雑魚キャラとして殺されてほしくないと願いますよ。


……ところで、この手の設定の作品(BTOOOM!とか)でいつも思うのですが、本当に条件を満たしたら出してもらえるんでしょうかね? だって、当人は黒幕たちの引き起こした凄惨な事件を知っているわけで、社会に知られたら大問題でしょうに。モノクマの言うように学園を出してもらえたとしても、門を出たところで口封じのために殺されるとか、十分ありそうです。まあ、今の段階でそんなことを言っていてもしょうが無いのでしょうが。