猫物語 白 第5話「つばさタイガー 其ノ伍」

翼エピソードの最終回。自分が生み出した「妹達」を受け入れ、本物よりも人物であろうとした彼女の戦い。そして絶体絶命の時にさっそうと今期初登場した暦のかっこ良さ。これは惚れ直しますね。すぐに振られてしまいますが……。その告白も涙も、きっと彼女に必要な一歩だったのだと思います。


ストレスも嫉妬も受け入れて、さて、彼女は変わったのでしょうか? その答えは最後の数分間だけではよく分かりませんでしたが、僕の思うところでは、彼女の本質的に善人で強くて賢いところは多分変わらないのではないかなと思います。ということで、暦が彼女に勉強を教える日はやってこないのではないかなと。もしこの後のエピソードでも彼女の登場があるのなら、どういった描かれ方をするのか、楽しみですね。


それにしても、西尾維新さんの言葉のセンスはすごいものだと思います。「白くて白々しい」とか「無理で無茶で無駄」とか「萌えキャラと燃えキャラ」とか、その他いろいろ。特に今回はそのセンスに感嘆しました。さすがに売れっ子だけはありますよ。それだけに、動きよりもセリフが多くなってしまう作風ではありますが、そこで飽きさせない演出も冴えています。冒頭の翼の手紙。ただ手紙を書いて読むだけでは単調ですが、翼が外国に旅に出る幻想的なシーンを繋げて変化をつける。うまいものですねえ。