Free! 第4話「囚われのバタフライ!」

大会までにレベルアップということで、昔の兄のトレーニングメニューを引っ張り出してきた江。こういうところは本気で敏腕マネージャーです。運動神経も良さそうなんですが、自分は部活に入らないんですかね。本気でこの弱小水泳部のマネージャーに青春をかけるのか。凛の妹ですから、それなりに泳ぎもいけそうではありますが。また、こういうところでさり気なく水泳用語を説明してくれるところが一応スポーツアニメっぽいです。


ともあれ、まずは怜が泳げないとどうにもならないと、真琴や渚がコーチとして奮闘するも、浮かぶことすらできず。フォームが良いのに沈んでいくのはどういうことかと言いたくなりますが、まあこのへんはギャグも入ってますからね。水着が悪いとかどうとか、頭が良いのだか悪いのだかわからないことを言い出して、いよいよギャグ要員感が強くなってまいりました。


苦しむ怜を見かねてついに遙が乗り出します。まさに真打ち登場でしたが、それでも怜は沈んでいくのでした。このへんは、「結局最後は遙が教えてくれるんでしょ」という視聴者の予想を見事に裏切ってくれます。


万策尽きたかと思われた翌朝でしたが、なんと怜がバタフライで普通に泳いでいた! ううむ、実際にこんなことがありえるのか、水泳に詳しくないのでなんともですが、アニメ的な演出解釈で言えば、遙の周りを待っていた蝶(バタフライ)にインスパイアされたとか、「クロールではなくフリー」を教えたという遙の言葉と、「たまにフリーでバタフライをする人もいる」という解説がシンクロしてラストにたどり着いたというべきか。ついでに、怜が店で試着していた蝶水着もこの伏線だったとか、色々と考えさせられるものがあります。でもまあ、苦労を見て来ましたから、良かった良かったと素直に言いたくはなりますね。


舞台脇では、遙と凛がこれまた重要な邂逅を果たします。遙の方にやる気はなくても、凛としては、遙が本気で泳いでくれなければ前へ進めないと。非凡な才能を持つ人は、本人にそのつもりがなくても周囲の人々に影響を与え、責任を負ってしまうということか。はるちゃんもなかなか大変ですなあ……。