ダンガンロンパ 第3話「イキキル 非日常編」

いよいよ始まった学級裁判。今作の肝とも言えるだろう舞台だけに、どう描いてくるかと注目していましたが、なかなかスピーディかつ緊迫したやり取りで見応えがありました。時折ゲーム的なデザインというか、カットが挿入されましたが、これは原作から持ってきているのでしょうね。こういうのはやり過ぎると違和感がでますし、かといって何もしないと原作ファンとしては寂しいでしょうから、難しいところ。今回はちょうどよい程度だったかと。


議論の結果浮上した事件の真相。それは、舞園さやかが桑田怜恩の殺害を計画しつつも、返り討ちにあってしまったというものでした。証拠となる服を焼却炉に投げ込んだという点では、「超高校生級の野球選手」という設定を生かしていて感心。今後の事件も、このように各人の特技が関わってくるのでしょうか。……いやまあ、もう事件が起こらずにすめばそっちのほうが良いんでしょうけど。さやかのダイイング・メッセージが数字ではなくてLEONだったというのも面白かったです。もっとも、普通名前じゃなくて名字を書かないか、という気もしましたが。


それにしても、最初に殺されようとしたのなら、桑田にも情状酌量の余地はありますよね(正当防衛というより過剰防衛でしょうが)。それを誰も言い出さなかったのはちょっとかわいそうでもありました。モノクマに逆らう無意味さを痛感していたからかもしれませんが……。一つ気になる想像として、もし桑田が防御に徹して逃げたとしたら、舞園の立場はどうなっていたのかということ。殺人ではないから処刑はされず、さりとて爪弾きにされることは必定、となりましょうか。ううん、なんだか変な光景です。それとも、「未遂はアウト」みたいな規定があるのかな。