とある科学の超電磁砲S 第15話「最弱(かみじょうとうま)」

劇場で見たくなるほどのクオリティ!


いやあ、今回はすごかった。基本的に毎回レベルの高い面白さで進めてくれる本作ですが、その中でも白眉といえる回だったのではないでしょうか。「最弱」である上条当麻が「最強」のアクセラレータに立ち向かうという、ストーリー上も重要なポイントであることは言うまでもないのですが、「禁書目録」でのこの部分がさほど印象に残っていないことからしても、やはり今回の作画・演出は特筆モノであったのでしょう。


傲慢にして悪辣(と、この際言い切っちゃいましょう)であるアクセラレータに徒手空拳で立ち向かう当麻の熱さ。そして、彼の気合が存分に込められた拳の勢いときたら。これはアクセラレータがダウンするのも当然と思えるほどの迫力でした。


当麻の頼りは右手だけなわけで、アクセラレータとしては遠距離攻撃に徹していれば良かったんでしょうが、逆上してしまった状態ではそこまで考えが回らなかったのでしょうねえ。ちゃんと右手のみの接触に限定して、うまくその他の部位を回避している当麻も、この頃にはすっかり自分能力を使いこなしていたと言えるんでしょう。


記事冒頭にも書きましが、テレビではなく劇場の大画面で見たいと思わされるほどの密度の濃さでした。まだまだ作品の途中ですが、スタッフの皆様、良い物を見せてもらってありがとうございます、と言いたくなるほど。さすがに毎回これは無理でしょうが、次回も期待しています。