とある科学の超電磁砲S 第14話「約束」

自分があっさりとアクセラレータに殺されれば、実験を中止に追い込むことができる……。思いつめた美琴の前に現れ、体を張って止める彼女を当麻でした。


「心配したに決まってんだろ」
「お前のやり方じゃ、お前が救われない」


これは格好をつけているわけでも虚勢を張っているわけでもなくて、当麻にとって、自然な、心からの言葉なんでしょうねえ。だからこそ彼は主人公なのでしょう。いや、本作では主人公は美琴なのですが。


実際、このへんのキャラクターの立ち位置というのは微妙なところで、ここまで美琴が中心で進んできた「超電磁砲」なのに、当麻が主役を張っちゃうという流れには少々違和感が残ります。さりとて本編との整合性上、お話を勝手に変えるわけにもいかず。なかなかバランスが難しい気がしますね。


ただ、考え方によってはこうも取れます。人生、どんな人でも常に主役でいられるわけがない。美琴も、主役であるだけでなく、ヒロイン役を務めることもあって当然なのだと。まあでも、どっちか言うと今作では主役で活躍する美琴を見たいところではありますが。


ともあれ、アクセラレータに立ち向かう当麻が格好よすぎで、これは美琴が彼を好きになるのも当然だなと納得させられます。今後の展開は禁書目録のアニメでも描かれた部分と重複しますが、本作ではどういう見せ方になるか、楽しみですね。