猫物語 白 第2話「つばさタイガー其ノ貳」

今回も今回とて、いや、むしろ前回以上に翼とひたぎの二人で話は進むのでした。出演がこの二人と虎しかいませんもんね。前回から引っ張っていたシャワーシーンも律儀に(それもたっぷりと)入れて、一緒に寝て、一緒に食事をとってと、本当に仲の良い友人のようでした。「ようでした」という表現だとまるで実際は違うかのようなニュアンスですが、前作ではこの二人の絡みというのは薄かったですからね。確か二人同時に登場したのはラストくらいじゃなかったでしたっけ? おそらく構成上そのように練られていたのだと思いますが、それだけに現在の二人の距離感がつかめるようなつかめないようなといったところで。


料理に「ドレッシングをかけない派」だった翼。いやまあ、僕もサラダにドレッシング無しというのはよくやりますが、目玉焼きになにもつけないというのは、言われてみれば見たことがないような。ひたぎは疑問をいだきます。なんでも受け入れるということは、なにも好きになれないということではないかと。


「今でも阿良々木君が好きだって、も一回言える?」


というのは、そんなひたぎの疑いを、いつもの彼女らしく容赦なく鋭く突いたものではあるのでしょうが、さて、どうなんでしょう。この先、西尾さんがどう書いたか存じませんが、僕としては、ひたぎが思うよりは翼は普通の人間なのではないかと思うし、普通に暦のことが好きということで間違いないのではないですかねえ。ま、これは推測というよりは期待に近いのですけど。