とある科学の超電磁砲S 第13話「一方通行(アクセラレータ)」

先行きが見いだせずに自棄的な破壊行動に出る美琴。邪悪な実験を知る当麻。妹を惨殺しながらも、複雑な表情を見せるアクセラレータ。三者三様の行動と表情が描かれた今回でしたが、やはり気がかりなのは美琴ですね。これまでの美琴は、破壊活動をするにしても一応バレないように考慮していたのですが、今回は白昼堂々乗り込んでの狼藉。過去の様子から、バレていても捕まらないということを認識しての行動、という理屈をつけることもできますが、むしろなにも考えられずに突撃したという方が正しいでしょう。


ただ、彼女は賢いので「全部壊してしまえば良い」と語っては見ても、それが無理であることを理性では十分認識している。それだけに辛い。どうしても一人で抱え込んじゃってますよね。ここで当麻の出番となるのは分かっているんですが、他の人物、たとえば黒子とか、あるいは食蜂とかの力を借りる、という選択をしたらどうなっていたか、というのも考えてしまうところです。


アクセラレータ側も、実験への参加は必ずしも本意では無さそうな様子も示されました。ただそうは言っても、これまで殺戮を繰り返してきたことも事実。それに、彼ほどの能力を持ってすれば、本当に嫌ならば反抗できるだろうという思いは消えません。家族を人質に取られてたとかなら分からないでもないですが……。


まあ、いずれにしても、一番悪いのはこうした実験を進めている学園都市の運営側であることは間違いなく。なんで学園都市はああもビルの裏側に、明らかに治安の悪くなりそうな路地を作るのかという疑問もあったのですが、最初からそこまで考えて都市計画を立てたのかもしれないとすら思えてきて、怖いところです。