RDG レッドデータガール 第10話「はじめての学園祭」

夜(前回姫神の出た夜なんでしょうか?)、眠れずに真響に泣き縋る泉水子でした。自分が自分ではなくなってしまいそうな恐怖というのは、あの姫神の力を考えれば分かる気もしますね。深行の言うように姫神はあくまで世界の破滅を防ぐために必要最低限で現れるのであって、べつに泉水子に悪意を持っているわけでもないのでしょうが、勝手に乗っ取られる泉水子の方からしてみれば迷惑極まりないというものでしょう。もっとも、真響の方は泉水子の力や悩みを知らないのですから、単に痴話喧嘩か何かと理解していた可能性が高そうですが。


それでも日が経てば人間は気持ちを取り直すもので、執行委員として、それはそれで目立つ黒子姿での見回り作業に励むのでした。1年なのに「先輩」と呼ばれるのに何かと思えば中等部の子たちでしたか。この前のモデルが効いたのか、意外と有名な鈴原先輩なのでした。それにお化け屋敷では写真撮影まで希望される状況。これはあれですか、本人が気づいていないだけで泉水子はすっかり「可愛い子」として周囲に認知されているのですね。そもそも真響が最初見た時から「可愛い可愛い」繰り返してましたから、あれはお世辞ではなくて率直な感想だったのでありましょう。


そんなこんなでおおむね平穏な学園祭初日だった今回。しかし、泉水子が見た古戦場のイメージと幽霊は一体何を示すものなのか? ただの泉水子の感受性を示したものなのでしょうか? 姫神の過去と関係があるようなないような微妙な描写なので計りかねています。


相変わらず絵は綺麗でキャラのやりとりも良いのですが、残り数話でどうやったらまとまるのか、いまいち予想がつきません。一旦収まったかと思ってた真澄もまた話に出てきましたし。とりあえず次回は高柳と真響の直接対決で盛り上がりそうなところでありますが、泉水子の活躍があるのか楽しみに待ちますか。