進撃の巨人 第8話「心臓の鼓動が聞こえる トロスト区攻防戦(4)」

感想は飛び飛びですが、毎回ものすごく面白いです。原作既読なのにこのドキドキハラハラ感なのですから、アニメで初見の方は一層だろうなあと、逆に羨ましく感じてしまったり。


特に今回は、絶体絶命のピンチを知恵と勇気と技で切り抜ける新米兵士たちの奮闘に引き込まれること大のエピソードでした。「巨人を倒す巨人」を利用しようというアルミンの奇抜な発想。リーダー役の責任に怯えながらも的確な指示を果たしたジャン。補給室に残る巨人7体に対する連携攻撃と、展開的にも絵的にも存分な迫力で、手に汗握りました。


また、迫力といえばなんといっても巨人同士の戦い。単純な格闘シーンだけでもすごい動きでしたが、ジャンの目の前に顔を出した巨大な顔2つを”エレン”が殴り飛ばす、このシーンの無音の演出が実に上手いです。


ラスト、溶けた巨人の背中から姿をあらわしたエレン。ここで彼を抱きしめ、泣きじゃくるミカサが本当に可愛らしくて、彼女の別の面を見せてくれましたね。これには周囲のメンバーもちょっと驚いていたのではないでしょうかね(もちろん、エレンに対する驚きが一番だったでしょうけど)。訓練兵時代の2年間は描写が少ないのでなんともいえませんが、多分彼女はちょっと浮いた存在だったと思うのですよね。見ての通り愛想がないですし、エレンベッタリであまり他人に興味無さそうですし。でも今回の戦いで、単に実力があるだけではなく、仲間と一緒に協力し、助け合う姿と、そしてラストのような感情的になる姿も見せて、ぐっと周囲からの信頼も厚くなったのではないかと。良かった良かった。


それにしても、こうして見てるとやっぱり序盤から色々と伏線があるものなんですねえ。それを楽しめるのは、既読組の特権なんでしょう。