とある科学の超電磁砲S 第7話「お姉さまの力になりたいですの」

計画関連施設が次々と破壊されていく夜。実験推進側からすれば、まさにテロにほかならない状況ですね。カメラ等に痕跡は残さずとも、その手法からすぐに犯人が「彼女」であることも割り出されてしまいました。この辺はさすがというべきか、美琴の想定がまだまだ中学生的に甘かったというべきか。しかし、敵さんも普通に寮に帰っている美琴に対してこれといった動きは見せず。これは何らかの思惑があるってことですかね。あるいは、さすがに後ろ暗い実験なので表沙汰にはしたくないということか。


しかしこうなると、美琴が黒子たちに事情を話せない気持ちも理解できます。この都市の警察や司法がこの事件にどう動いているのかいまいち見えませんが、テロリストとして指名手配されるとなれば、さすがに友人たちを巻き込みたくないというものでしょう。というか、ほんとうに犯罪者になってしまって、美琴の人生が心配になってきました。


さてともあれ、今回はそんな美琴を心配しつつ見守る黒子が中盤以降の主人公でした。正直もっと美琴周りの話を進めて欲しかった感も無きにしもあらずなのですが、これはこれで物語が深まるところではあります。


黒子というのも、あらためて、なかなか面白いキャラクターですよね。どうも「お姉様」に対する強烈な愛情表現ばかりが印象的な彼女ですが、ジャッジメントの仕事には熱心ですし、本質的には真面目で正義感が強い性格。見た目は小さいですが、いわゆるテンプレ的な「妹キャラ」ではないのですね。むしろ彼女自身、後輩から慕われそうなタイプ。今回は美琴を信じて待つばかりになりそうですが、シスターズの一件が落ち着いたら、またコンビとしての活躍を見たいものです。