「true tears」見ましたよ
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2013/01/29
- メディア: Blu-ray
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上の画像は今年一般発売されたスタンダード版のBD-BOXですが、実は僕が購入したのはその前の限定発売されたほうだったりします。以前購入した時も記事を書いたのですが、日付は2010年3月。
「3年間も何をしていたのか?」
と言われそうですが(自分でもそう思いますが)、物語が予想以上にシリアスな恋愛ものだったので、なかなか見ていくのに精神的負担がありまして……。決して出来が悪かったわけではないですよ。これがTVアニメならば「毎週見なくちゃ」という気持ちになるものですが、下手にBDで所有してしまうと、「いつでも見られるから良いや」と先送りになってしまう法則。とはいえ、さすがに先送りしすぎだったので気合を入れなおして最後まで見ました。
で、感想なのですが、
「一回見ただけではよく分からないかも」
さすがに視聴間隔が長すぎたのが問題だったのかとも思いましたが、他所様のレビューを見てもキャラクターの心理や言動が分かりにくいという声があったので、僕だけの感想では無さそうです。
ただひとつ言えるのは、非常に濃厚なドラマであったということですね。SFでもファンタジーでもない地に足をつけた舞台で、生っぽいキャラクターたちが織りなす青春物語。展開は1クールとは思えないほど情報量があるのに、詰め込み感はない絶妙のペース。なるほど、これは並のアニメとは一線を画す一作と感じさせられました。
てっきり乃絵がメインヒロインとなって、眞一郎とくっつくことになるのかなと思ったのですが、結局眞一郎が最初から最後まで比呂美への想いを貫いたのが(こう言ってはなんですが)少々意外でした。この湯浅比呂美もなかなかいないヒロイン像で、作中でも一番何を考えているのだか分かりにくい人でしたが、そこがまた魅力でもありましたね。乃絵は乃絵で、別方向で何を考えているのか分かりにくかったですが、純粋ゆえに多少奇矯な振る舞いをする乃絵に対して、人間的な感情から揺れ動いてしまう比呂美の対比が印象的でした。愛ちゃんは……まあ、終わってみれば物語の中核には入れなかったというところですかね。
良い作品だとは思いましたが、真価を確認するにはもう一度見ないといけないかも。まあ、今度は何年かかるかわかりませんが……。あと、ドラマCDも重要そうなので、そのうち聴いてみたいですね。