RDG レッドデータガール 第6話「はじめてのお泊まり」

今回はアバンから新幹線の登場。修学旅行で東京に行くのもやっとだった泉水子が、友達と長野までお泊まりとは、成長したなあ、としみじみであります。八王子からだと大宮へ行くだけでも結構かかるな、などと思いましたが、電車の時間が10:50というのはちゃんとそのあたりのことも考えた設定ですね。細かいです。


宗田家ではバーベキュー大会で、楽しそうな光景でした。泉水子も感じていたように、みんな普通の高校生のように見えると。それは泉水子自身もそうですね。彼女は基本地味っ子ではあるんですが、中学時代も良い友人がいましたし、割と人から好かれる属性があるのでしょう。まあ可愛い上に素直ですしね。そんな泉水子がシロップに酔っ払う姿もまた普段と違って魅力がありました。酔っ払って無意識レベルに力を発動すると、壁抜けに空中浮遊ですから、すごいものです。今のところ全然ピンときませんが、タイトルにもなっている「レッドデータガール」の片鱗は感じさせましたね。


さて翌日、生徒会の合宿に合流したところで何やら普通の高校生らしからぬ権力闘争的なピリピリ感が漂うのでありました。このへんは正直分かりにくいのですが、要するに高柳と真響のあいだに対立関係があって、真響が生徒会に加入したことで生徒会を取り込もうとしているという疑惑があったという感じですか。


面白いのは、その疑いがあながち濡れ衣とも言い切れなかったところで、真響が高柳に勝つために色々と策を練っているのは事実のようです。このへんが、彼女をありがちな「主人公の優秀な親友」ポジションにはおさまらない存在にしていると感じますね。それでいて根は真っ直ぐできっぱりしているのですから、男女問わず人気が出るわけだと思いますよ。彼女を主人公にしてもお話が作れそう。


そんな真響から見ると、鳳城学園の裏の面を全然知らない泉水子は可愛らしくてしょうが無いんだろうなと思いますが、その意識が強いために泉水子の秘めた能力は想像すらできない模様。重要なのは深行の方だろうと力試しを挑んできます。いやま、これは明らかに真響の勇み足なんですけどね。しかしあんな怪しげな天狗っぽい存在をホイホイ呼び出せるとは、あなどれませんなあ。彼女もまた確かに世界遺産候補の候補ってことですか。そんなのになって嬉しいのかは疑問ですけど。