「女性手帳」だそうで

政府、妊娠・出産支援で「女性手帳」配布へ(日経新聞)


いかにも今の自民党の好きそうな話だなあ、というのが第一印象。なんというか、「親学」と同じ匂いを感じますね。男から見ても「大きなお世話だ」と言いたくなるような話ですから、女性からすればなおさらでしょう。


まあ、提案した人たちの気持ちも多少わからなくもないのですよ。「少子化を何とかしなければ」という危機感があって、出来るだけのことをという思いなのでしょう。あくまで健康情報を啓発するだけなので、押し付けには当たらないし良いことだという認識なのでしょうね。基本の「善意」は感じます。ただ、どうにもセンスがずれている感は否めません。こちらのコラムのほうが多くの人の感覚に近いんじゃないでしょうか。


一点評価できるとすれば、若い人に妊娠や出産に関する知識を伝えようという姿勢ですかね。でもそれだったら女性だけへの手帳配布なんて訳の分からないことをしないで、中学高校あたりで男女共にきっちりと教えれば良い話と思います。もっとも、この手の提案をする人は概して性教育には保守的なイメージがありますが……僕の偏見ですかね?