翠星のガルガンティア 第4話「追憶の笛」

今回は全面的にレドとガルガンティア側の交流と文化差が描かれたエピソードとなりました。やっぱり下手な戦闘よりもこちらのほうが今作の味が出るという気がします。


居住権は未決ながら、チェインバーともども働かされることになったレドでした。あれだけの武力を保有していて素性も怪しげな人間に堂々と請求書を突きつけるリジットは、レドの人間性を信用しているのか、それともなにも考えていない強気なのか。むしろ海賊退治の礼金を払ってしかるべきレベルと思いますけどねえ。


ガルガンティアの非効率性に疑問を投げかけ、軟弱なものは淘汰されると語るレドの言葉が、人類銀河同盟の軍国主義的な体制をうかがわせます。まさにスパルタ式ですね。いまのところ1話の冒頭にしかその片鱗は見えて来ませんが、今後レドが帰還することもあるのでしょうか?


ディアーズとの戦いは激烈で、まさに人類の存亡をかけているようですので、一概に人類銀河同盟の体制を否定はできないところではありますが、そんな戦いのない社会もあるのだと。「人類のため」なんてものが無くても、もっとのんびり生きていけるのならそれで良いじゃないかと。ベベルをはじめガルガンティアの人は(でもって視聴者も)レドに伝えたいところでしょう。


そして今回も、お話以上に映像の質の高いこと。こういった異世界(同じ地球でも、超未来ですから異世界でしょう)描写はやはり作画で説得力が大きく変わってきますが、その点文句なしですね。スコールの水を集める描写も面白かった。もっとも、水は死活問題のはずなのにいささか集め方が原始的に過ぎるような気もしましたが。あのやり方でも十分なので、改良の必要はないってことかな?