西武ドームで菊池雄星を見てきた

埼玉西武ライオンズ 15-1 楽天イーグルス


球場で見るだけなら去年も見てたんですが、今年は一段と成長してくれているので、どんなピッチングを見せてくれるかと楽しみに。ちなみに、混雑を予想してチケットは事前購入。ローテ的にほぼ間違いないとは思ってましたが、今日じゃなかったらどうしようかとちょっと心配してましたよ。今日は幸い天候にも恵まれました。中途半端な屋根付き球場の西武ドームですが、こういう時期はさわやかで良いです。


さて、その雄星ですが、立ち上がりにいきなりフォアボールを与えるという不安な立ち上がり。しかしここは松井稼頭央の走塁ミスもあって無失点で切り抜けます。序盤のスピードガンの表示は140〜143くらいで「あんまり良くないのかな?」と心配に。ただ、143くらい出ていた時はまともに打たれていなかったので、おそらく表示以上のキレはあったのでしょう。


3回に失点しますが、1点で食い止めている間に、打線は着々と援護。すると5回になって突然球速がアップします。それまでのマックスが144キロだったのに、いきなり今日最速の148キロをマーク。ここから7回までは145キロ以上をポンポン投げて、楽天打線を牛耳りました。大差で相手が意気消沈していたとはいえ、この変貌は一体何だったのかと思っていたら、この記事によると少し腕を下げたそうです。試合中の修正能力も高まってきたようなのはグッドですが、どうも初年度から腕を上げたり下げたり迷っている節はありますね。


終わってみれば、7回4安打2四球1失点7奪三振と、十分な投球内容でした。無駄なボール球が多く、カウント不利にした場面が多かったのは要改善ですが、そこからなかなかフォアボールを出さない粘りは光りました。また、被安打の少なさは特筆モノで、今季通算では33回1/3を投げて被安打21本という、なかなか驚異的な数字になっています。これが実力なのか幸運なのかはまだ判然としませんが、前者であることを願いましょう。


あえて言えば、もっとスピードが上がってくると良いですね。今日のストレート平均球速は多分142キロくらいでしょう。これが145キロを超えてくるようであれば、スーパーエースの座も近いです。宮城での完封試合ではそのくらい出てたんですが、Kスタの左腕は甘々なので……(逆算すると、西武ドームより3キロほど甘いってことになりますかね)。西武ドームで常時145キロ以上を期待。もっとも、現状のピッチングでも10勝はいけると思いました。今後も楽しみです。


それにしても、打線がガンガン打って大量得点な試合は、痛快な反面、緊張感が薄れてしまうのは否めませんね。贅沢な話ではありますが。余談になりますが、今日は両チームとも「1番・ショートのスイッチヒッター(金子と松井)」でした。これは結構珍しい話ではないかと。