とある科学の超電磁砲S 第3話「超電磁砲量産計画(レディオノイズけいかく)」

いやあ、面白い。お話の展開もさることながら、絵的な見せ方の上手さもさすがと思いますね。今回は美琴がクローンの噂を聞きつけてその真実に迫ろうとする回なわけですが、その噂を知るアバンの映像からして上下黒枠をあけた映画的な演出(シネスコサイズって言うんですかね)。明暗のくっきりした色合いもあって、不気味な予兆を存分に醸しだしていました。


計画について何かを知っていそうな布束からはまともな情報が得られず(もっとも、彼女が長幼の序を主張するのは納得でしたが)、疲れているであろうに、その足で即行動。ハッキングに夜間徘徊、加えて施設への不法侵入とは、もはや品行方正なお嬢様どころではありませんね。いやまあ、着替えるだけなのにホテルに泊まる金銭感覚は実にお嬢様なんですが。高価な服も現金払い。ここはお金持ちらしくカードかなと思ったんですが、考えてみればあれだけの現金を常に持ち歩いているというのも、それはそれでお嬢様っぽいですか。


疑惑の病院で「妹達」計画を知った美琴。「まさかありえないだろう」と思っていた噂が真実であったことに驚愕する彼女の表情から、計画が取りやめになったということまで読んで、ほっと力が抜けて安心するところまで、実に緊迫感と安堵感を視聴者と共有させてくれます。やっぱり上手い。


しかし、計画は裏で進行していたのでした。久しぶりに聞く「ミサカは〜」のセリフが懐かしいです。美琴が「彼女」に出会う時はもうすぐそこまで近づいているのでしょうね。さて、次回はどうなりますやら。