翠星のガルガンティア 第3話「無頼の女帝」

今回の展開次第で本作の方向性が見えるかなと思っていたのですが、どうやら基調は明るめという認識で良さそうです。暗くするのだったらもっとエイミーを怖がらせたりレドとの文化差がすれ違ったりしてややこしくなってくるものですが、そのあたりは最小限に留めてました。むしろ、自分の依頼で海賊皆殺し状態になったのにエイミー明るすぎやしないかと思ってしまうほどで。


レドの方も、基本知性派で理解が速く、チェインバーの翻訳が素晴らしく高性能なこともあり、会話がしっかり成り立ちますもんね。さすがに優秀な兵士です。一匹狼的な印象がありましたが、むしろ上官に評価されるタイプなのかも。


一方、仲間を文字通り瞬殺されてはメンツにかけても黙っていられない海賊は、総力を上げてガルガンティアへの攻撃にかかります。その首領が今回のサブタイトルにもなっている「女帝」の大海賊ラケージであると。……しかしちょっとこのラケージ、格好がマンガチックすぎやしませんかね。ちょっとそれだけでシリアスな空気が緩んでしまった感はありますよ。彼女も多少は強いロボットを所有していたようですが、チェインバーとのレベル差はどうにもならず、振り回されて飛んでいくのでありました。あれ、普通だったら死んでるレベルですが、まあギャグ的になっていたので生きてるのでしょう、多分。


……う〜ん、正直、今回はちょっと納得がいかない展開でしたかね。海賊を殺しちゃいけないと言いつつ、どう見ても手加減しているとは思えない砲撃戦をやってますし、明らかに戦況が不利なのに、レドたちへの助勢依頼を渋っているのも分かりません。レドは殺傷しないことまで約束しているんですから、最初から全権委任で突っ込ませるべきでした。まだ信用しきれていないのでしょうけど、信用の有無にかかわらず、ガルガンティア側にレドを止める力は元々ないのですし。


陽動なんて中途半端なことをさせている間に船団に取りつかれて、死傷者が出ててもおかしくないレベルの攻撃を受けてしまったわけで。戦術的にはかなりまずかったんじゃないでしょうか。



・ちょっと追記しました。