とある科学の超電磁砲S 第2話「寿命中断(クリティカル)」

美琴が見た幼い日の夢。難病に苦しむ人々のために、彼女の遺伝子を提供して欲しいという研究者。文字にすると良い話なのに、さんざん見せつけられたこの街の後ろ暗さと研究者の不気味な笑みが嫌な予感しか感じさせないシーンとなっていますね。というか、こんな幼い子の了承をとっても責任能力がないんじゃないかと思いますが、丸め込んで実行してしまったのか、それとも一応その後で親の承諾を得たのか。まあ、そのへんは本筋とは関係ないところではありますが。なお、こういう夢はご都合主義的にちょうど見ることが多かったりしますが、本作では前日(前回ですね)に病院でリハビリを見たからという説明が加えられ、説得力を増しているのが○です。


そんな折にちょっとした事件が。マネーカードが町のあちこちに隠されているというもの。裏路地を歩いていた美琴たちも偶然カードを発見しますが、そんな狭い道を行くくらいなら最初からテレポートでデパートまで飛べないものかと思わないでもありません。能力の使用場所に制限があるんでしたっけ?


それにしても、路上に這いつくばってマネーカードを嗅ぎまわる佐天の姿は、彼女のファンが見たら嘆くであろう情けなさでありました(まあ、微笑ましくもありましたが……)。ジャッジメントで調査する黒子と初春、噂には関心を見せなかった美琴との差が歴然と。発見したカードも、美琴がいなかったらそのまま懐に収めていたんだろうなあと推測せざるをえないところでありますよ。美琴がお金に不自由してないお嬢様育ちってこともあるんでしょうけどね。


事件の犯人(?)は、話術と演出と麻酔でチンピラを撃退した少女でした。「寿命中断」なんてサブタイトルにもしておいてハッタリですか。彼女だけでなく、アニメの演出もなかなかハラハラと盛り上げてくれましたね。これには美琴も感嘆でしたが、美琴のことを「オリジナル」と呼ぶ彼女は何者なのか。と、いうところで以下次回、なのでした。


「シスターズ」の話は禁書目録の本編でもやってましたけど、それを超電磁砲の視点でどのように描いていくのか注目です。