翠星のガルガンティア 第2話「始まりの惑星」

たどり着いた星が伝説の惑星・地球ということは判明したものの、住民とレド&チェインバー組の緊張状態は続きます。チェインバーは結構物騒な提案もしますが、それを諌めるレドは割と冷静なタイプなのか。まあ、技術レベルの絶対的な違いから、まず危険になることはないという判断なのでしょうが、歴戦の兵士らしい精神力です。


とはいえ、このままでは埒があかないということで、エイミーが特使としてレドの前に立ちました。まずは友好の証として食べ物を差し出す。この流れは人類古今東西共通ですね(多分)。しかし、サンドイッチか何かかと思っていたら魚の干物ですか。しかもそれをチェインバー


「水棲生物の死骸である」


と解説するのに苦笑。いや確かにそうなんですけどね。普段あまり考えないところをズバッと見せてくれるあたりが実にSFチックですよ。しかしそうなると、今までレドは何を食べてきたんですかね? 超科学による合成食品でしょうか。


ともあれ、なんとか話もできるようになりました。レドが宇宙から来たと聞き、また、チェインバーが機械ということを知って大興奮のエイミー。ふむ、この地球にも宇宙とか人工知能的なものを理解できるくらいの知識というか、教養レベルはあるようです。というかむしろ、彼女たちの認識のほうが視聴者に近いんでしょうね。一方でレドは地球の現状について聞き出すのでした。ある程度予想はしていましたが、全部海で陸地は無しですか。ううむ、となるとサンドイッチは難しいのか……。生活形態が船団になるのも納得です。


せっかく話も通じるようになったのだから、もっと受け入れ体制を整えれば良いのにというところですが、ガルガンティアの偉い方たちは結構保守的というか新規のものに慎重なようで。「船」っていうとむしろ開放的なイメージがありますけど、この場合は村社会に近いのかもですね。


ラスト、海賊退治を依頼され、引き受けたレド。しかし、彼とチェインバーの力はエイミーたちが想像したよりもずっと上で、しかも容赦の無いものでした。相手がヒディアーズではなく人間なので何らかの手加減をするのかとおもいきや一切なし。消し炭どころか蒸発です。レドにとってはこれこそが当たり前の世界なのでしょうが、あらためてエイミーと、さらには視聴者との文化差を示したシーンとなりました。果たしてこの行動が、彼女たちにどう受け取られるのでしょうか?


1話が最高レベルのスタートだっただけに期待の大きくなったところでしたが、十分に応えくれる第2話でした。OPとEDも良い感じでしたね。特にEDは美しい。