リトルバスターズ! 第26話「最高の仲間たち」

「感動の最終回」というよりは、「一つの穏やかな区切り」というラストでした。いや、べつに感動がなかったわけではないですよ。ただ、物語としてはまだ終結していないのは明らかですからね。それでも、理樹の成長とリトルバスターズメンバーの友情を綺麗に描いて、幸せな気持ちになれるエピソードでした。


理樹がこれまでに成し遂げてきたことに、彼自身が気づいていないという仲間たち。ずっと理樹のことを見てきた視聴者にも、それは分かりますね。恭介の代わりにはなれなくとも、理樹らしくリーダーになればよいのだと。回想シーンでも、恭介がいかに理樹にとって大きな存在で在り続けたかというのはよく分かるのですが、そんな自分をも越えてゆけと語る恭介が、やっぱり優しく大きい人物だなあと思いますよ。


ちょっと意外なことに、試合自体のシーンは駆け足でした。でもま、今作のテーマ的にはこれで正解ですかね。相手チームも含めてみんな楽しそうだったのが好感を持てました。……ほら、KEY作品ってなぜか運動部の扱い悪いですし。このへんはアニメスタッフの良演出かなと。


KEYの人気作として、アニメ化が待ち望まれていた本作。これまでの京アニではなく、J.C.STAFFさんの制作ということで注目されましたが、たしかに多少作風の違いはあれど、原作愛のこもった十分な作品に仕上がっていたと思います(印象的には、京アニのほうが演技がリアリティ志向なんだと思います)。少し予告シーンも入った第2期「リトルバスターズ Refrain」も首を長くして待ってますよ。