ジョジョの奇妙な冒険 第26話「神となった男」

「第2部・戦闘潮流」見事に閉幕。


「そのうちカーズは考えるのをやめた」


という一文は、初めて読んだ時から強く印象に残っています。あの完全無欠の生命体、カーズをどうやって倒すのか!? というところで、殺すのではなく、永久に地球から追放するというラスト。生き続けるが何も出来ないという責め苦が、カーズには下されることになるのでした。因果応報といえばそれまでですが、ちょっとかわいそうな気もしないでもありません。


でも、ふと考えたりもするんですよね。ひょっとしたらごくわずかな可能性で、カーズがどこかの惑星に不時着して、そこで一人で文明を築き上げたり、あるいは地球への帰還を目論んだりするかもしれない、とか。もちろん、宇宙における惑星の小ささを考えれば、まずありえない出来事ではありますが(仮にありえても何年かかるんだという話ですし)。


話を戻しまして。負傷しながらも無事に生還したジョジョ。ジョナサンみたいに犠牲になるのではやりきれませんからね。大団円で良かった良かった。リサリサとスージーQはもともと知り合いなので嫁姑問題も問題なし、ですかね。なにげなくメッシーナが生き残っているのも嬉しいところ。彼だけ行く末が語られませんでしたが、波紋の道場でも開いたのかなあ……。


そして時は流れて1987年。最後のウォークマンは「ROUNDABOUT」で来ると予想していたんですが、「BLOODY STREAM」でちと残念でした。英米人なら洋楽でいきましょうって。嬉しい驚きとして、第3部の冒頭までアニメが入っていました。これは期待しつつ待つしかありませんね。


アニメ化決定の方を聞いた時は、正直「なぜいまさら?」という感が強かったのですが、スタッフのジョジョ愛が十分に詰まった意欲作で、楽しませてもらいました。繰り返しになりますが、3部も楽しみにしてます(杉田さんの声で老ジョセフは少し厳しい気もしましたが……)。