リトルバスターズ! 第24話「鈴ちゃんが幸せならわたしも幸せだから」

鈴のもとに新たに届いた手紙の指令、それは「人形劇をせよ」。これまでは鈴と理樹が協力してミッションを解決してきたわけですが、さすがの理樹も人形劇には手を出しづらかったのか、今回は小毬がサポートの中心になりました。もちろん、翌日までという短い期限や、原則進入不可の女子寮という背景もきっちり展開に説得力をもたせてましたね。


リトルバスターズのメンバーもだいぶ増えましたが、鈴と小毬の友情というのは最初期から描かれていたものであり、鈴にとっては、今に至るまでも別格の存在であるということ。それをあらためて強く印象づけるエピソードでした。もっと言えば、今作は「理樹と各ヒロイン」「鈴と小毬」という2つの流れが並行して存在している(もう一つ「リトバスメンバー全員のドタバタ」というシチュエーションもありますが)わけです。通常こうした作品ですと、「理樹と鈴」のカップルが主軸になりがちなんですが、この点をちょっとずらしているのが面白い。


人見知りだった鈴が、自らの力で人形劇を成功に導き、お礼を言われるのは感慨深いものがありますね。それも、嫌々やらされているのではなく、ちゃんと人形劇を楽しんで演じていることが伝わってくる表情でした。うまく配置された伏線も興味深いところではありましたが、それ抜きでも良いお話だったと素直に思います。