リトルバスターズ! 第18話「答えは心のなかにあるんだ」

重いムードが続いた葉留佳ルート最終章。心苦しくてついつい一時停止を押してしまい、なかなか見終わりませんでしたよ。


上がったり下がったりと感情の起伏が激しい葉留佳でしたが、理樹たちの支えもあって、佳奈多と、そして真実と向き合う覚悟ができました。二人の事情と心情は作中で語られたとおりですが、互いに憎み、冷たくすることでしか自分を保てなかった不幸な関係を乗り越え、和解することが出来たのはなによりでしたね。佳奈多の態度はいくらなんでも急変しすぎじゃないかというところもありますが、彼女自身、色々あって限界だった(それに葉留佳の土下座がとどめを刺した)のでしょう。卵アレルギーの嘘を持ちだした件でも、幼い頃の仲の良い二人を思い起こさずにはいられなかったでしょうしね。


「私は世界に悪者がいないか、確かめたかっただけなんだ」


おそらく葉留佳の心には「父親候補が犯罪者」ということだけでなく、「女性1人に夫2人」という非常識的な関係自体への嫌悪感もあったのだと思います。しかし、あらためて三枝晶と話したことで3人の親に対する偏見が消え、この言葉につながったのでしょう。そうは言っても二木家の大人は十分悪者だと思いますが、葉留佳の眼中になかったということかな。この点では葉留佳と佳奈多の感覚に差異がありそうで、あの場面、佳奈多は内心突っ込んでいたかも、と思ったり。


そして、


「私は私で良かった。それが、本当に私が知りたかったことだったんだ」


本ルートが集約された一言でした。明るい素振りを見せながらも、その影で否定される恐れを抱え続けてきた葉留佳がその闇から開放され、吹っ切れた明るさが感動的でしたね。


ラスト、母親ともう一人の父親に会いに行く姉妹。葉留佳の私服は今作には珍しい露出度の高さで、これはこれで本質的に明るい彼女の性格をよく示しているかなあと。親子5人の再会。ちょっと急展開ながらもしっかりとまとまって、良かった良かったなのです。


次回はクドルートか、その前のコメディ回でしょうね。気楽に楽しめそうです。ただ、今回美魚がいなかったのって何かしら伏線としてつながっていくのでしょうかねえ? 原作やっていてもいまいちわかりません(忘れているだけか……)。