リトルバスターズ! 第14話「だからぼくは君に手をのばす」

感涙の美魚ルート最終章。


この話で明かされる美魚と美鳥の関係性が好きですねえ。幼い頃から本好き、空想好きだった美魚が生み出した(あるいは美魚の前に現れた)、他の人には見えない友人。親に心配され、医師に「治療」されて忘れてしまった存在。彼女は美魚にとってひとつの理想像だったのでしょう。だから美鳥との別れは、自身の半身を失うことと同じだったのですね。


自分の代わりを美鳥に託して、孤独の中に消えようとした美魚。そんな彼女を救ったのは、彼女のことを覚えていた理樹であるとともに、「姉思い」な美鳥でもありました。美鳥の行動はどこまでも美魚の願いを実現させたいがためで、美魚が心のどこかで消えたくないと思ったからこそ、現実への帰還を後押ししたのでしょう。前回は理樹くんに悪者みたいな見られ方でかわいそうでしたが、良い子なんですよ。きっと美魚も理樹も、ずっと美鳥のことを忘れないでいることでしょう。


ED、リトルバスターズのもとに戻った美魚(今回、理樹、美魚、恭介以外はセリフありませんでしたね)。流れるは名曲「雨のち晴れ」。ショートバージョンなので盛り上がり切らないうちに終わってしまいましたが。


個別シナリオで一番評価したシナリオだけに、上手くアニメ化されて感無量です。最後が多少抽象的ですが、そこはもう世界的にそれなので。良かった良かった。