新世界より 第14話「雪華」

この、視聴にあたってのドキドキワクワク感はどうでしょう。2週間ぶりということもありますが、やっぱり今作は面白い(特に作画が安定しているときは)。そんな思いをあらたにするのでありました。


守と真理亜を置いて、一足先に町に戻った早季達。そこで早季は教育委員会による査問を受けることになるのでした。あれが権力構造上は倫理委員会をもしのぐという教育委員会の面々ですか。家出の少年を探すのは当然としても、ずいぶんと追求が物々しく攻撃的で、あまり好感を持てる場ではありませんでしたね。正直に言いなさい、というので、正直に守が殺されそうになった話をしたら、それが処分に値する罪状とは? このへんの価値観はいまいちつかめないところではあります。


危ういところを富子の登場によって救われた早季。町に戻るときの早季の言葉からしても、富子のことをそれなりに信頼しているのが伺えましたし、また恩が深まりましたね。ただ、富子は現体制の保護者でもあるわけです。早季たちが将来、新たな社会を作ろうとするのであれば、富子との対峙という展開もあるのかもしれません。まあ、それはまだ先の話でしょうが……。


指導者を養成するために、1班のメンバーには洗脳をかけなかったという富子。なかなか大胆な人です。当初は本命は瞬で、次点が早季ということだったのですかね。ところが、心理検査を経て早季の資質にも注目するようになったと、そういうあたりかもしれません。


なんとなく手のひらで踊らされているようでもありますが、それでも守と真理亜を連れ戻さねば。覚と合流して、再び雪山に向かう早季なのでありました。やっぱりこの二人のコンビは良いです。


ところで、富子が267歳ということは、覚の祖母というのは偽情報ってことですかね。遠い先祖であるのは事実なのかもしれませんが。