今年のアニメを振り返る 2012

ジョジョがない、テンペストもなければリトバスもない。これだから年末年始は、とため息の週末なのですが、ここで毎年恒例の年間アニメ回顧でもしておきましょう。


さっくり言ってしまうと、今年は、去年で言うとまどか的な、アニメファンの中で大きな話題になるような作品が無かったなあという印象。僕が見落としているだけかもしれませんけど。単純に話題という意味ではジョジョがさすがの人気ですが、それは原作によるところも大きいですしね。なのでベスト5の選出にはちょっと迷いました。なお、条件は例によって「今年終了したTVアニメ」ですので、放映中の作品は除きます。



1位・ちはやふる
上で「迷った」と書きましたが、1位についてはあっさり決定です。原作が人気で、なおかつ浅香監督&マッドハウスという名コンビで期待していましたが、それを上回る面白さでした。競技かるたというマイナーな分野の熱さを世に知らしめましたね。爽やか、かつ伸びやかな青春物語でした。


無事2期決定は何よりの朗報。順調ならば、来年のトップも今作かもしれません。そのくらいの期待をしていますよ。



2位・咲-Saki-阿知賀編
厳密に言えばまだ終わってないような気もしますが、まあいいや。世界観は重ねつつもメインキャラは一新。「咲」の続編なのだかサイドストーリーなのだか微妙な構成ではありましたが、細かいことはともかく、面白かったのは間違いありません。


単純に完成度だけを見るならもっと上のアニメはあると思うんですが、やはり可愛い女の子たちが特殊能力を発揮しつつ麻雀で熱い火花を散らす! あざといまでの設定に燃え萌えせざるを得ませんよ。特に終盤の園城寺怜の、命をかけるかのような戦いぶりに感動した人は数知れないことでしょう。どこが主役だか分かりませんでしたが。AT-Xには入っていないので、13話以降は来年の配信を待ちます。



3位・Fate/Zero
見ている最中はすごく楽しみにしていたことは間違いないのですが、終わった途端にすっと頭から消えさってしまったような印象が。やっぱり、あくまでFate/stay nightの前日譚であって、すっきりしないバッドエンドにしかならないという点が響いてるんですかね。分割していることもあって評価が難しいです。でも、ライダーの最後の戦いが見られただけでも価値は大きかったかと。



4位・ソードアート・オンライン
1話を見たときは、うまくいけば数年に1作くらいのものになるんじゃないか、と思ったんですが、2話以降で順調に評価を落としていって、この位置になりました。どこまでが原作で、どこまでがアニメの責任なのだか分かりませんが、突っ込みどころや説明不足な描写が多数あって「もったいない」作品でしたね。とはいえ最後まで楽しめたのは確かですから、やっぱりなかなかのものではあったのです。


ヒロインたちの魅力もさることながら、結局主人公のキリトがそんなに嫌な人間ではなかったのが大きかったのかなと。序盤はずいぶんなひねくれ者かと心配しましたが、終わってみれば意外とさわやか真面目少年のイメージになってました。これも成長というものでしょうか。



5位・人類は衰退しました
「Another」「TARI TARI」「氷菓」あたりの強豪を抑えてランクイン。何と言っても、妖精さんたちが原作のイメージ通りに可愛らしい姿と声でわきゃわきゃとブラックな名言迷言をものしてくれたのが良かったです。「わたし」の姿も原作当初の絵とは変わってしまいましたが、アニメ向きを考えれば正解だったかなと。


惜しむらくはエピソードを詰め込みすぎだった点。もっとじっくり描いてくれればなお味わいが出ただろうにと悔やまれるところです。



ふむ、こんなところでしょうか。僕がチェックしなかった中で評価が高いっぽいのは「ガールズ&パンツァー」「織田信奈の野望」「スマイルプリキュア」あたりでしょうか。機会があったら見たいとことですが、次から次へ新作が現れる中でその「機会」があるかどうか。このへんはアニメファン共通の(贅沢な)悩みではないでしょうか。


ではみなさま、新年も良いアニメライフを。